<abbr>: 略語要素
HTML の略語要素 (<abbr>
) は略語や頭字語を表します。任意で title
属性で、略語の完全形または説明を提供することができます。 title
属性はこの完全な説明のみを含み、それ以外を含んではいけません。
試してみましょう
属性
使用上の注意
よくある使用例
必ずしもすべての略語を <abbr>
でマークアップする必要はありません。しかし、有用な場合がいくつかあります。
文法的な考慮事項
文法的に数を表現する言語(つまり、項目の数が文の文法に影響する言語)では、 <abbr>
要素内の title
属性で同じ文法的な数値を使用してください。これは、アラビア語のように 2 よりも大きい数の文法を持つ言語で特に重要ですが、英語にも当てはまります。
既定のスタイル
この要素の目的は単に作者の利便性のためであり、すべてのブラウザーが既定でこの要素を行内 (display
: inline
) で表示します。ただし、既定のスタイルはブラウザーによりさまざまです。
- Internet Explorer など一部のブラウザーは、この要素を
<span>
要素と同じスタイルを適用します。 - Opera、Firefox などのブラウザーは、この要素の内容に点線の下線を引きます。
- ごく一部のブラウザーは、ドットの下線を引くだけでなく、小さな大文字で表示するものがあります。本件を扱う CSS に
font-variant
: none
のようなスタイルを追加することで、このようなスタイルを避けることができます。
例
意味論的な略語のマークアップ
完全形や説明を提供せずに略語をマークアップするには、この例にあるように、単に属性なしで <abbr>
を使用してください。
HTML
<p><abbr>HTML</abbr> を使うのは楽しくて簡単です!</p>
結果
略語の整形
この単純な例に見られるように、 CSS を使用して略語のために専用のスタイルを設定することができます。
HTML
<p><abbr>CSS</abbr> を使うと、略語の整形ができます!</p>
CSS
abbr {
font-variant: all-small-caps;
}
結果
完全形の提供
title
属性を追加することで、略語や頭字語の完全形や定義を提供することができます。
HTML
<p>Ashok's joke made me <abbr title="Laugh Out Loud">LOL</abbr> big
time.</p>
結果
略語の定義
こちらに示すように、 <abbr>
と <dfn>
を組み合わせることで、より正式に略語を定義することができます。
HTML
<p><dfn id="html"><abbr title="HyperText Markup Language">HTML</abbr>
</dfn> is a markup language used to create the semantics and structure
of a web page.</p>
<p>A <dfn id="spec">Specification</dfn>
(<abbr title="Specification">spec</abbr>) is a document that outlines
in detail how a technology or API is intended to function and how it is
accessed.</p>
結果
アクセシビリティの考慮
頭字語や略語を、ページ内で最初に使われたときに完全な形で綴ることは、特に中身が技術用語や産業用語であった場合に、人々が理解するのに有益です。
例
<p>JavaScript Object Notation (<abbr>JSON</abbr>) は軽量のデータ交換形式です。</p>
これは特に、コンテンツで説明している用語や概念になじみがない人、その言語の初心者、認知症の人などに有益です。
仕様書
Specification |
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HTML Standard # the-abbr-element |
ブラウザーの互換性
BCD tables only load in the browser