AsyncFunction
AsyncFunction
コンストラクターは、新しい非同期関数オブジェクトを生成します。 JavaScript では、すべての非同期関数が実際に AsyncFunction
オブジェクトです。
AsyncFunction
はグローバルオブジェクトではないことに注意してください。これは以下のようなコードで取得することができます。
Object.getPrototypeOf(async function(){}).constructor
構文
new AsyncFunction([arg1[, arg2[, ...argN]],] functionBody)
引数
arg1, arg2, ... argN
-
形式的な引数名として関数に使用される名前です。それぞれが有効な JavaScript の識別子であるか、カンマで区切った文字列のリストで、例えば "
x
", "theValue
", "a,b
" などです。 functionBody
-
関数定義を構成する JavaScript 文を含む文字列。
解説
AsyncFunction
コンストラクターで生成された非同期関数オブジェクトは、関数が生成されたときにパースされます。これは、非同期関数を非同期関数式で定義してからコード内で呼び出す方法ほど効率的ではありません。というのも、そのような関数はコードの残りの部分と共にパースされるからです。
関数に渡されたすべての引数は、渡された順に、作成される関数内の引数の識別子の名前として扱われます。
メモ: 非同期関数が AsyncFunction
コンストラクターによって生成された場合、生成コンテキストのクロージャは生成されません。常にグローバルスコープに生成されます。
実行すると、ローカル変数とグローバル変数にのみアクセスでき、 AsyncFunction
コンストラクターが呼び出されたスコープの変数にはアクセスできません。
これは、非同期関数式のコードで eval
を使用した場合とは異なります。
AsyncFunction
コンストラクターを (new
演算子を使用せずに) 関数として呼び出した場合、コンストラクターとして呼び出したときと同じ効果があります。
例
AsyncFunction() コンストラクターから非同期関数を生成する
function resolveAfter2Seconds(x) {
return new Promise(resolve => {
setTimeout(() => {
resolve(x);
}, 2000);
});
}
let AsyncFunction = Object.getPrototypeOf(async function(){}).constructor
let a = new AsyncFunction('a',
'b',
'return await resolveAfter2Seconds(a) + await resolveAfter2Seconds(b);');
a(10, 20).then(v => {
console.log(v); // prints 30 after 4 seconds
});
仕様書
Specification |
---|
ECMAScript Language Specification # sec-async-function-objects |
ブラウザーの互換性
BCD tables only load in the browser